騎手のスマホ使用は何故ダメなの？禁止エリアとは？JARの規定についても

2023年5月3日、6騎手がスマホ使用禁止エリアでのスマ持ち込み・使用が判明しました。

JRA（日本中央競馬会）の処分は30日間の騎乗停止と発表され話題になっていますね。

今回は、騎手のスマホ使用について

といった内容をまとめてみました。

騎手のスマホ使用は何故ダメなの？

JRA（日本中央競馬会）は、「公正確保」を最重要業務としているからです。

ギャンブルであるからこそ、JRAは「公正確保」を最重要業務とし、競馬場などに通信機器を持ち込むことを禁止

しています。

今回、報道にあった「騎手控室」「調整ルーム」とは一体どんな場所なのでしょうか？

禁止エリア①騎手控室とは？

騎手控室（ジョッキールーム）は、競馬場にある騎手の控室です。

スマホの持ち込み、使用を禁止しています。

禁止エリア②調整ルームとは？

調整ルームは、アスリートとしてコンディションを整え外部との接触を避けることを目的としている部屋です。

調整ルーム入室後のスマホの使用が禁じられている

但し、調整ルームは、

また、騎手は「競馬場」や宿泊所となる「調整ルーム」では、通信機器を使った

動画などの閲覧は、予めダウンロードしたものであれば〇。

しかし、閲覧したい旨を担当職員に届け出を出す必要があります。

今回、問題になった禁止エリアは「騎手控室」「調整ルーム」でしたが、禁止エリアは競馬場も含まれるので広範囲になるようです。

スマホの持ち込み・スマホ使用についてまとめると！

場所	スマホ持ち込み	スマホ使用
競馬場	〇	✖
騎手控室 （ジョッキールーム）	✖	✖
調整ルーム	〇	✖

また、JRAの久保厚審判部長はこの件について

と、話をしています。

処分を受けた6名はデビューして3年以内の若手だったようですが、競馬学校ではこの規則は叩き込まれています。

何故、6名はスマホ使用禁止の場所で使用してしまったのでしょうか？

騎手は何故スマホを使用したの？

騎手の6人がスマホを使用した理由は、誤った解釈をしていたところがあったようです。

外部や第三者との連絡はNGということは理解していましたが

騎手同士でするものは許されるのではないかという誤った解釈があった

そうです。

確かに、騎手同士であれば問題無いような気もしますが、騎手同士でもダメですね。

場所によっては誰と連絡を取るかよりも、禁止エリア（騎手控室（ジョッキールーム））に通信機器自体を持ち込むことがダメでした。

騎手への処分内容は？

6騎手への処分内容は2023年5月13日～6月11日までの30日間騎乗停止です。

下記の報道にもそのことが報じられていました。

日本中央競馬会施行規定第147条第19号により、今月13日から6月11日までの30日間（開催日10日間）の騎乗停止となった。

引用元：日刊スポーツ

日本中央競馬会施行規定第147条第19号にはこのようなことが書かれています。

第138条第１項各号及び第145条各号のいずれか又は前条に該当する場合を除き、
次の各号のいずれかに該当する馬主、調教師、騎手、調教助手、騎手候補者又は 厩務員
に対して、期間を定めて、調教若しくは騎乗を停止し、戒告し、又は500,000円以下の過
怠金を課する。

引用元：日本中央競馬会競馬施行規程 (jra.jp)

(19) 前各号に定めるもののほか、競馬の公正確保について業務上の注意義務に違反した
者

引用元：日本中央競馬会競馬施行規程 (jra.jp)

スマートホンを使用、禁止エリアに持ち込んだことで、業務上の注意義務に違反した者に該当しました。

処分を受ける6騎手についてまとめると

騎手名	場所	何をした？
河原田菜々騎手	騎手控室	スマートフォンを持ち込みインターネットを閲覧
小林美駒騎手	騎手控室	スマートフォンを持ち込みインターネットを閲覧
永島まなみ騎手	騎手控室	スマートフォンを持ち込みインターネットを閲覧
古川奈穂騎手	騎手控室	スマートフォンを持ち込みインターネットを閲覧
今村聖奈騎手	騎手控室 調整ルーム	スマートフォンを持ち込みインターネットを閲覧 他の騎手と通話
角田大河騎手	認定調整ルーム （ホテル）	他の騎手と通話

まだ、2023年5月時点で18～22歳と若い騎手なので、6月11日以降の処分が明けてからの活躍が楽しみですね。

以上、騎手がスマホ使用禁止なのは何故？禁止エリアとは？JARの規定についてもについてでした。